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no title

こんばんはです^^

今日は、私の大好きな詩を一つご紹介したいと思います

『人に』    高村光太郎


いやなんです
あなたのいつてしまふのが―

花よりさきに実のなるやうな
種子よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理窟に合わない不自然を
どうかしないでいて下さい
型のやうな旦那さまと
まるい字をかくそのあなたと
かう考えてさへなぜか私は泣かれます
小鳥のやうに臆病で
大風のやうにわがままな
あなたがお嫁にゆくなんて

いやなんです
あなたのいつてしまふのが―

なぜさうたやすく
さあ何といひませう―まあ言はば
その身を売る気になれるんでせう
あなたはその身を売るんです
一人の世界から
万人の世界へ
そして男に負けて
無意味に負けて
ああ何といふ醜悪事でせう
チシアンの画いた絵が
鶴巻町へ買い物に出るのです
私は淋しい かなしい
何といふ気はないけれど
ちやうどあなたの下すつた
あのグロキシニアの
大きな花の腐つてゆくのを見る様な
私を棄てて腐つてゆくのを見る様な
空を旅してゆく鳥の
ゆくへをぢつとみている様な
浪の砕けるあの悲しい自棄のこころ
はかない 淋しい 焼けつく様な
―それでも恋とはちがいます
サンタマリア
ちがひます ちがひます
何がどうとはもとより知らねど
いやなんです
あなたのいつてしまふのが―
おまけにお嫁にゆくなんて
よその男のこころのままになるなんて



※都合上、や行の『い』は旧字体にしていません



なんか胸にきませんか?

この詩は、高村光太郎氏が智恵子さんという女性が結婚するときに書いたそうです

智恵子さんとは、高村光太郎氏が愛していた女性です

後に二人はちゃんと結ばれるんですけどね
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